ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

USTREAM セミナー運営ノウハウ メモ

*このメモは、USTを使ってのセミナー配信を何度か(6回ぐらい?)行ってみた人間が手探りでつくっていった簡易なノウハウのメモです@2010/05/19時点。音響、映像設備のプロの手によるものではありません。また、このメモは、あくまでセミナーなどの配信をなるべくきちんと行うことを目指したustの使い方についてのノウハウであり、飲み会などの場を簡易な形で、ust配信をする場合には必要ありません。iPhoneでも、Webcamでもよいかと思います。

*このメモに修正すべき点などがあると思われた方はGoogle Documentで公開+誰でも編集状態にしてありますので、編集して修正・加筆していただければ幸いです→ https://docs.google.com/Doc?docid=0AZ0ukMcTkPSwZGdoM2hqY25fMzhnZ3pmOXJkOA&hl=en


【当日の運営体制】

  • きちんとするならustスタッフはできれば2人ぐらいはほしい。
    • 画面監視チェック、twitter 要員が必要。こうしたスタッフは捕捉情報を流してもらう点でも重要。
    • ustreamは最低1人で可能ではあるが、1.会場自体のロジスタッフ(机・椅子、室内音響・プロジェクタ、電源等の管理など)、2.ustのロジスタッフ(カメラ、twitterチェック、streaming状態チェック)などは別々に居ればベスト。何度かustreamを経験したことのあるスタッフが2,3人いればトラブルは少ないか。
    • きちんとしたスタッフとしてでなくてもよいが、tsudaり要員(twitter実況)、tokadaり要員(ustのurlや、関連資料に適宜誘導してくれる人)になりそうな人にtwitter上で一声をかけておくとベター
    • テロップを入れは重要。しかし、ある程度、手慣れたテロップ入れのできる人間が必須。
    • UStreamのコメントを拾うには、慣れが必要。できれば、面白そうなコメントをピックアップする人が別途用意されているとよい。
  • 一番トラブルが起こりやすいのは、streamしているPC自体のマシントラブル。マシン自体の不調のほかに、Windowsの自動更新などが危険。GoogleChromeはとくにFlashプラグインのクラッシュが発生しやすい印象があり、危険。Firefoxは、その点についてはやや安定性があるがFirefoxの自動アップデートがかなり強制的にはじまることがある。(IEを使ってのストリーミングは未経験)
  • 上記のようなマシントラブルを避けるためには、予備のチャンネルを設けて二系統から放送を行うというのがかなりおすすめ。安定性を手っ取り早く高めたいのならば、複数系統で並列放映して、ハッシュタグだけ統一をしておくのがラク
  • 当日は、あたりまえだが、リハーサルを行ったほうがよい。
  • ustreamの画面を通じて、パワーポイントなどの配付資料をみてもらうのは、パワーポイントの字がすこし小さくなるとかなり無理が生じる。事前にウェブ上のどこかほかの場所にpdf/pptファイルをまとめてアップロードしておくことが理想。

当日の最低限チェックリスト
    1. ハッシュタグは設定したか
    2. twitter上での事前告知は行ったか?
    3. カメラスタッフ、twitterチェックスタッフ、ストリーミング状態チェックの役割分担は行えているか
    4. リハーサルは行ったか?
    5. 資料のアップロードは済んでいるか(※ustream Producerで手元の資料配信を行えるならば不要)
    6. 当日の企画のプログラムを、出演者・来場者(視聴者)に配布できているか




【設備構築】

(大前提として音響、映像ともに、細かなところで非常にいろいろなノウハウが沢山ある。音響、映像の設営については、イベント会場の設営のプロの人と相談の上で、設備構築することを推奨)

■音響
  • 音響のことを考えれば狭い部屋であるほうがベター。屋外での撮影は、音響だけのスタッフが必要になる。(マイクを抱えた人)
  • 理想は、単方位志向性のピンマイクを出演者全員につけてもらうこと。だが、ピンマイクをきちんとつけてもらおうと思うと、音響に詳しい人+設備がないと、だいぶ、面倒。かつ、予定外の人の発言に対応するために、別途移動できるワイヤレスマイクなどが必要になる。
  • マイクから席の遠い人の声が聞こえづらい、という事態がしばしば発生するが、ustreamの特徴として、「聞こえにくい」系のトラブルが発生した際に、トラブルが発生していることを、会場の人間はすぐに検知できない。トラブルが発生しにくいような形で設備をがっちり組むか、トラブルチェック用の人を確保しておくかのどちらかが必要。
  • 手軽な運営を考えれば、狭い部屋で、全方位志向性の良質なマイクを使用するのがラク
  • 20人以上のラウンドテーブルの場合は、会議用の全方向マイクを複数用意して、ミキサーでミックスする必要があるか。
  • 狭い部屋ではなく、広い会場などでの運用を行う場合、事前に会場の音声のラインをPCにつないでおくことが必須。
■映像
  • 手軽さを考えれば、iPhoneカメラや一般のウェブカメラ(UVCカメラ)による撮影でもOK。
  • おすすめは、IEEE1394の出力端子のついたデジタルビデオカメラによる撮影。少し古いDVカメラであっても、高額なウェブカムなどよりも、遙かに優秀。ウェブカムでは、露出などの調整は自動でそこそこやってくれるが、ズームがほとんどできないため、いま見えている映像のどこかピンポイントで焦点をあてたいときに扱いにくい。
  • 手持ちのノートPCにIEEE1394の入力端子が付属していない場合、PCカードデバイスで、IEEE1394インターフェイスを追加しておけばよい。4000円も出せば買える。
■ネットワーク
  • 光で、有線の環境が得られるとよい。有線であることは重要。
  • もし、WiMAXや、E-mobileでの運用を行う場合、特にWiMAXでは室内での接続が非常にわるくなるため、実用に耐えない。そのため、接続のよい屋外などにモバイルルータを別途に設置しておき、モバイルルータを一度経由させて接続を確立する
■関連ソフトウェア
  • 手元の映像資料との切り替え、複数カメラの切り替え、USTREAM上にある動画の手元へのダウンロードなどを行うためには、"USTREAM Producer"というソフトウェアが、$199で配布されているので、必要があれば購入するとよい。Ustream Producer の無料版もあるが、無料版は機能が限定されている。有料版と、無料版の機能比較については下記ページを参照のこと。
【複数系統からの放映について】
  • 一個の機材単体で、高度に安定した環境(トラブルの起こりにくい環境)を構築するのは、2010年5月現在ではかなり困難なようだ。トラブルに対する対処という点から言えば、回線・マシン・カメラを2系統以上から放送を行うのが、もっとも合理的な対応かと考えられる。80%で安定するものを90%安定するように変えるコストよりも、80%で安定する機材を二系統構築したほうがラク
    • 80%安定する機材と回線が二つあれば、「1-(0.2*0.2)=0.96(96%)の安定性を期待できる。3系統あれば、99.2%。4系統あれば99.84%の安定性が期待できる。ストリーミングのチャネル自体を分割し、ハッシュタグだけ統一するような形で対応するとよい。
    • また、この際、どこかのチャネルが壊れた場合に、他のチャネルへと誘導する必要がある。これは誰かがtwitter上に張り付いているとよい。




USTでのセミナー配信にあたって購入すると便利っぽいモノまとめ

[ソフト]

[映像]

  • IEEE1394が出力可能なDVカメラと、入力可能な状態にあるPC
    • http://kakaku.com
    • 構成例A:1.カメラにとりあえずザクティ 2.PCとして、カードスロット付きの、Dynabook Satelite PXW/55KW(http://kakaku.com/item/K0000065172/)あたりをゲット。まあカードがささればなんでもおk 3.CB1394Lをカードスロットに差し込んでおく。 4.IEEE1394ケーブルも忘れずに。
    • 構成例B:1.カメラにHDR-CX370V 2.PCとしてieee1394端子入力端子つきのNEC LaVie L LL150/WG PC-LL150WG 3.IEEE1394ケーブルゲット。

[音声]

  • 2mぐらいの範囲を比較的ラクに集音してくれる会議用マイク
    • 構成例A:SANWA SUPPLY MM-MC14 WEB会議スピーカーフォン(半径2.5mいけるらしい)
    • 構成例B:Polycom Skype専用ハンズフリースピーカーフォン




参考リンク



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