ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

QWERTYから最小キー移行で子音、母音を同時打鍵左右分離を考える

QWERTYで子音と母音の同時打鍵をするにしても、キーの配置がやはり悪い。特にKU、KI、KO、DE、MUホームポジションから1ストロークで打つのは無理だろう。というわけで、子音、母音の同時打鍵が可能な状態にもってくるにはどうすればよいのかを考えてみたい。

キー移行案

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あらためてQWERTYをみると、子音は左に多く集まっており、母音は右に多く集まっている。

 
いろいろ考えても考えなくても、母音はAとEを右手のホームポジションに移動。子音はKNMを移動させてやるのが良さそうだ。Y、Hもできれば移動させてやりたいが、これは次点の目標だろう。子音のPも右にあるが使用頻度を考えると、優先順位は低い。

つまり移動を考慮すべき最小キーは、下記AENMKの5つ。あるいは、AEHNMKになる。

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そこで、問題はどこをどう移すかになる。

 

文字頻度表によれば、よく使う日本語の音は

母音:A>I>O>U>>>E

子音:T>K>S>N>R>YHM>W>D>G>Z>B>>>P>>>>F>>V

の順らしい。

 

それを踏まえて考える。

 

移動しよう!

Aの移動

Aの移動先は、ホームポジションでできれば小指以外がいいだろう。

「J」「L」場所はいいが交換の必要が薄い。

「K」ベスト?

という感じか。

順当に指の負担を考えると、Kだろうか?Kもなるべくいい位置においてやりたいので、

ということで、AとKの交換

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Eの移動

次に優先度が高いのはE。残るは3キー。

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これもできれば、ホームポジションに置きたいが余計な交換は最小限に抑えたい。

そう考えると「NM」のどちらかに運ぶことになるが、運指上マシなのは「M」の位置だろう。「N」の位置はちょっときつい。

ただ、「E」は左手の中指で打てるかなりいい位置にあるので、使用頻度の高い「N」音をもってこれるなら、それがよい。

ということで、次のように移動。

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じゃあ、のこった「M」はどうするのか。ということになる。

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どうしよう。

まあ、左側にある音でなくてもこまらない移動先候補はQかCだろう。使用頻度の低いFがかなりいい位置にあるのでそこを落とすという手もかんがえられなくはないが、使用する確率の少しでもあるものはあまり落としたくないが、Fの位置は位置があまりにも良すぎる。

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うーん。

さようなら!F!

ということでF落ち。

 

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ということで、暫定こうなった。

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うーん。

ここで、もいっかい文字頻度表みようか。

母音:A>I>O>U>>>E

子音:T>K>S>N>R>Y>H>M>W>D>G>Z>B>>>P>>>>F>>V

子音は、KNMの順番で重要と考えると位置入れ替えたほうがいいね。

つまり下記のようにぐるっと反時計回りに一つづつズラして…

 

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こうなる。

とういうことで決定

これがなんとかワークしそうな最小移行案?

6キー移行案:左手の移動少し大きめだが慣れれば…

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これでもなんとか使えるけど、Y(やゆよ)H(はひふへほ)を打つときは、ちょっと左手を大きめに動かす必要があるけれども。

10キー移行案:はっきり左右分離

最小移行案にもう後少し手を加えていいのなら、YHの位置もちょっとなんとかしてあげたい。というかしたほうがいい。

移動させるなら、まあQCの位置だろうというかそれ以外ない。

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こうなる

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移動させた5文字の序列はKNYHMなので、やっぱりMの位置が良すぎるので適宜移動。

 

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ここまでやったら、かなり左右分離はできるが、習得コスト的には10/27だから、こんだけ変えるなら素直にけいならべとかSKY系の配列まなんだほうがいいのではという感じはする。

 

4キー移行案:手をかなり動かすのに慣れれば

また、かなり左手を動かすことにはなるがYHNの位置をそのままで運用していいのなら、次のAEKMの4キーの入れ替えのみを行うのがほんとに最小だろう。まあ、この状態でも素のQWERTYよりは、かなりマシにはなる。

 

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2キー移行案

QWERTYの配置から一つだけ一番クリティカルだと思う交換をせよといわれたら、AとKの位置交換が筆頭だろうか

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別解:母音の小指寄せ

ちなみに別方向の解決として、母音を小指にもってくるという解もありそうではある。ただ、小指負担がふえるので、これは解としては厳しめかなと思う。

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別解:2打鍵キーの1打鍵化対応

微妙な音をトレーニングするという方法もありそう。っていうか一番効果的な気はする。

ぱっと見でつらい感じがするのは、DE、KI、MU、NU、KU、KO、SE、TE、GE、BEあたりだろうか。

ここらへんのどうしても2打鍵になってしまいやすいキーについては、ホームポジションでうちやすいように、拡張キー対応にしてしまうのもいいのかもしれない。

学習コストはかかってもスイッチングコストはかけないということを考えるとそれが現実的かもしれない。

 

(方法1)限定拡張キー10個の実装

DE、MU、NU、KI、KU、KO、SE、TE、GE、BE用に限定拡張10キーを設定し覚えてもらう。

まあ、十分に現実的だろう。

 

(方法2)ホームポジションに母音

「ASDFG」→「AIUEO」

「JKL;:」→「AIUEO」

もしくは、Eの活躍が少し少ないことを考えると、Eを小指にして

「ASDFG」→「AIUOE」

「JKL;:」→「AIUOE」

というのもありだろうか。

ただ、やまぶきRで普通に実装してしまうと、KSの同時押しをした場合にKI(き)なのか、SI(し)なのかわからなくなってしまって、「きし」あるいは「しき」とうたれてしまうことになる。

DvorakJでの実装ということになるだろうが、子音に少し遅れて母音を押すという仕様にならざるをえなさそう。それはストローク数削減を考えるとナンナンダ感もいささかあるが、指の負担ということを考えれば十分ありな実装かもしれない。というか、誰かすでにやっていそうな気はするが。