ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

「理系の人ですから」

 

 近年、「井上先生は、理系ですよね」「井上先生は…理系……ですか?」とか言われることがたまに発生している。学生に間違われるのは、いろいろ諦めてるからいいんだけど、そこそこ付き合いのあった某省庁の人から、「井上先生は理系の人ですから」と言われたときには、ちょっとたじろいだ。
 あまりに予想しない場面でこれを言われると、どう対応したものか難しい。
 「いや、文系です」と返して、相手に謝ってもらったりするような案件でもないが、アイデンティティとしては私はまあ、人文ベースの学際系の人である。つまり、まあ、ふつうに言えば文系だ。「人文学の雑誌などで原稿を書いている人」なので、哲学あたりの人とかと思われていることがそもそもは多かった……はずなのだ。学歴や、業績からは、どう見ても文系だろうと思うのだが。
 しかし、最近キーボードとか統計の話をしているせいなのか、理系だと思われる率が増えているのだろう…。まあ、キーボードと、統計とゲームの話をしている人とかが、理系っぽく見えるのはわからないではない。

 統計の話をした場合には「これだから、文系は……」系の不毛なディスを受けることは無いのだが、統計の話をすると「理系の人だな」と思われるのも、(文系の研究者も、統計を使う人はたくさんいるので)それはそれでどうなんだろう……みたいな高尚な話もあるけれど、単純に、こまったなということもある。
 まあ、情報工学あたりの専攻だと、素で間違われているのかもしれないなと思ったりするのだが……。