ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

リスニング教材のスロースピードファイルをつくる。(ffmpegとpowershellで)

 英語学習者あるあるだと思うが、ナチュラルスピードの音源が早すぎて、心が折れるという現象が、まあ、よくあると思う。

 そこでスロースピードとベーススピードを交互に再生させようと思うと、スマホアプリのRepete plusなどを使うと、かなり細かな設定ができて便利………なので、使っていたのだが、最近、私の設定のせいなのか、Repete plusとDropbox等の連携がうまくいかず、iphoneにうまくデータ移行ができずに困っていたのだけど、

 「どうせだったら、もう、Windows上で、再生速度をスローにしたデータぐらいだったら、すぐ作れるんじゃね?」

と思い、やってみました、という話。

 

やり方:ffmpegpowershellを使う。

 

1.ffmpegをインストールする

(環境設定とかを自分でやる必要があるので、若干インストールがめんどい)

 

2.powershell を開き、目的のmp3ファイルがあるディレクトリにcdで、移動

 

3.下記のコマンドをpowershellに打ち込む

 

(mp3ファイルの場合)

Get-ChildItem .\*.mp3 | ForEach-Object {
    $newName = $_.BaseName + "_slow.mp3"
    ffmpeg -i $_.Name -filter:a "atempo=0.8" $newName
}

 

(m4aファイルの場合)

Get-ChildItem .\*.m4a | ForEach-Object {
    $newName = $_.BaseName + "_slow.m4a"
    ffmpeg -i $_.Name -filter:a "atempo=0.8" $newName
}

 

 

うまくいけば、下記のような感じになる。(下記はALL IN ONEの音声教材CDを対象にしている)

 

 

4.必要があれば音声ファイルを一つに統合

このファイルのまま、iphone等にもっていくのならこのままでもいいし、統合する必要があれば、ファイルの統合もpowershellから行うことができる。

ファイルの統合の仕方は、下記を参照

 

音声ファイル(mp3, m4aなど)をコマンドラインで統合/変換する方法。 - ゲーム以外の雑記(井上明人)

 

 

この方法の利点と限界

  • 利点
    • 早い:少なくともDTWとかでファイルを一つ一つ処理するよりは早い。(バッチ処理できるやつとかだとあまり変わらんけど)
    • やすい
  • 限界
    • 細かな調整に限界あり。