- 何者か:仕事リストを自己紹介がわりに
- 仕事でやっている or お手伝いしているサイト
- http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueakito/
- http://www.vcasi.org
福田和也先生の御冥福をお祈りします。
福田和也先生が9月20日におなくなりになられた。
私が、かつて読者であった人がどんどんとお亡くなりになっていくなという気分がしているが、福田和也先生は単に読者であったというだけでなく、母校(慶應SFC)の教員だったので、福田先生はたぶん、ほぼ覚えていらっしゃらないと思うが、薄いながらも接点はあった。
とくに直接的に自分の人生に大きな影響があったのは、大学院入試(修士)の面接官が福田先生で、だいぶ答えにくい質問をされたことをよく覚えている。
大意としては、「あなたがゲームの話を分析的にやりたいのはわかったが、分析的な語りではなく、ある種の乱暴な語りによってこそ作家を刺激するという側面があるが、そのことをどう考えるのか」という質問で、「ああ、まさに福田和也という感じの質問だな」と、思った(自分が何を答えていたのかは覚えていない)。
そして、面接が終わった直後に友人とキャンパスですれ違い「面接に福田和也いたわー(呼び捨て)、めっちゃ答えにくい質問きたわーww」とか、でかい声で話していたら、 実は私のすぐ後ろに福田先生が歩いてらっしゃっていて、福田先生が「まあ、あれはああいう場所なので」みたいなことを一言おっしゃられて去っていかれて、たいへん気まずい気分になったのもよく覚えている……。
よくまあ、自分のような迂闊な人間を通してくれたもんだなと思うが、福田先生のほうはなんだかんだで、そこそこは読んでいる。
パッと思い出せるのは、次の8冊ぐらいか。
『奇妙な廃墟』
『作家の値うち』
『作家の値うちの使い方』
『悪の対話術』
『成熟への名作案内』
『福田和也の文章教室』
『テロルと国家─徹底討議』
福田先生が多作なんで、全く網羅的に読んでいるとは言えないが『奇妙な廃墟』『作家の値うち』の二作はいろいろと個人的にも思い出深い著作だという気はしている。
私は福田ゼミとかではなくて、学部では小熊英二先生のところのゼミに入って、修士は深谷昌弘先生のところにいってしまったので、まあ、その程度の関わりの人間を覚えていたら、むしろ驚愕するんだが(自分なら絶対忘れている)、まあ、やはり、だいぶんはやくお亡くなりになられたな、という感慨はある。
オンラインOCRメモ 2024年09月時点
ZOOM等の自動翻訳系の状況についてのメモ
2024年5月31日時点の調査
(1)ZOOMの公式ベータ機能
公式ページによる案内:翻訳版字幕の有効化と設定(値段の表示なし)
2023年時点では、年間6250円だったとのこと。(参考:
https://note.com/jsce/n/nf89d96ad12d7)
(2) AI GIJIROKUを用いた自動翻訳
こちらは、年間16,500円~
(3)Youtube Liveを経由して、Nottaを利用
月120分までは、無料
https://www.notta.ai/blog/youtube-video-transcription
(4)その他:録画・Youtube公開しているZOOMビデオの自動翻訳
リスニング教材のスロースピードファイルをつくる。(ffmpegとpowershellで)
英語学習者あるあるだと思うが、ナチュラルスピードの音源が早すぎて、心が折れるという現象が、まあ、よくあると思う。
そこでスロースピードとベーススピードを交互に再生させようと思うと、スマホアプリのRepete plusなどを使うと、かなり細かな設定ができて便利………なので、使っていたのだが、最近、私の設定のせいなのか、Repete plusとDropbox等の連携がうまくいかず、iphoneにうまくデータ移行ができずに困っていたのだけど、
「どうせだったら、もう、Windows上で、再生速度をスローにしたデータぐらいだったら、すぐ作れるんじゃね?」
と思い、やってみました、という話。
やり方:ffmpegとpowershellを使う。
1.ffmpegをインストールする
(環境設定とかを自分でやる必要があるので、若干インストールがめんどい)
2.powershell を開き、目的のmp3ファイルがあるディレクトリにcdで、移動
3.下記のコマンドをpowershellに打ち込む
(mp3ファイルの場合)
Get-ChildItem .\*.mp3 | ForEach-Object {
$newName = $_.BaseName + "_slow.mp3"
ffmpeg -i $_.Name -filter:a "atempo=0.8" $newName
}
(m4aファイルの場合)
Get-ChildItem .\*.m4a | ForEach-Object {
$newName = $_.BaseName + "_slow.m4a"
ffmpeg -i $_.Name -filter:a "atempo=0.8" $newName
}
うまくいけば、下記のような感じになる。(下記はALL IN ONEの音声教材CDを対象にしている)
4.必要があれば音声ファイルを一つに統合
このファイルのまま、iphone等にもっていくのならこのままでもいいし、統合する必要があれば、ファイルの統合もpowershellから行うことができる。
ファイルの統合の仕方は、下記を参照
音声ファイル(mp3, m4aなど)をコマンドラインで統合/変換する方法。 - ゲーム以外の雑記(井上明人)
この方法の利点と限界
- 利点
- 早い:少なくともDTWとかでファイルを一つ一つ処理するよりは早い。(バッチ処理できるやつとかだとあまり変わらんけど)
- やすい
- 限界
- 細かな調整に限界あり。
音声ファイル(mp3, m4aなど)をコマンドラインで統合/変換する方法。
A.同じフォルダのmp3ファイルを一つにまとめる(コマンドプロンプト想定)
すごいラク。コマンドプロンプトで、統合したいmp3ファイルのある任意のディレクトリに移動して、
> copy /b *.mp3 all.mp3
とコマンドを打つだけ。
B.同じフォルダのm4aファイルを一つにまとめる(powershell想定)
正直めんどさかったけど、できた。いくつか段階を踏む必要がある。これは、作業量によっては、アプリとかのほうがはやいかも知れない。
手順としては下記のとおり
B1.ffmpegのインストール(所要時間5分)
- オープンソースソフトウェアのffmpegをインストールする必要がある。環境変数の設定とかが、いささかだるいが、まあ、これができたら、話が先にすすむ。
【FFmpeg】Windows 11へのインストール・環境変数の設定 - 本とか旅とか悟りとか。
B2.該当フォルダに日本語ファイル名があればすべて英数字に変更する。
(日本語ファイル名がなければ、この過程はスキップ可能)
具体的には、powershellで、cdして、カレントディレクトリに移動したうえで、下記をコピペ。(copilotさんに下記のコードは作っていただきました)
Get-ChildItem -File | ForEach-Object {
$newName = $_.Name -replace '[\p{IsHiragana}\p{IsKatakana}\p{IsCJKUnifiedIdeographs}]'
if ($newName -ne $_.Name) {
Rename-Item -Path $_.FullName -NewName $newName
}
}
もし、日本語部分を全部削除した場合に、ファイルがダメになってしまう場合は、別途対応が必要。
単に、シリアル番号にしてつけ直すだけとかでよければ、LLMが適当なコードを提案してくれるとは思う。(ローマ字とかに読みを変換とかでもいいかも)
B3.該当フォルダのファイル名一覧をつくる(ボムなしutf8のテキストファイルで)
さっきと同じ、ディレクトリにいる状態を前提として、下記のコマンドを打つ。
Get-ChildItem .\*.m4a | Foreach-Object {Add-Content -Encoding UTF8 mylist.txt ("file '" + $_.Name + "'")}
ただ、これで作られたUTF8のファイルはボム付きになってしまうので、テキストエディタかなんかで、ボムなしutf8に変換してください。(powershellでBOMなしutf8つくろうと思うと、なんだか大変なので…)
B4. ここでようやくffmpegで統合できる。
mylist.txtからファイル一覧を読み込んで、統合する。コマンドは下記のとおり。
ffmpeg -f concat -safe 0 -i mylist.txt -c copy all.m4a
C: mp3をm4aに変換する方法
m4aにしないと、ファイルを扱えない場合は、下記のコマンドで、統合したmp3ファイル(ここではall.mp3の例)を、m4aファイルに変換できる。
ffmpeg -i all.mp3 -c:a aac -b:a 128k all.m4a
Obsidianへのわずかな不満
obsidan使い始めて、基本的な評価としては非常に良い…………のだが若干の不満というかトラブルがあったので、下記にメモをとっておく。
- 起動速度が微妙に遅い。
- obsidianを開く該当フォルダのなかに一個でも破損しているファイルが発生すると起動エラーになってしまう
- これは正直めんどくさいので、まじでなんとかしてほしい。
- 対応方法としては、基本的に「sfc/ scannow」とか、そこら辺関係のコマンドをpowershellから打ち込んで修復する必要があるのだが、まあ、めんどくさい。
- 2ヶ月に一回ぐらいこのエラーが起こっている。
- 複数のPCで設定を共有するときの方法がややわかりにくい。