ローカル環境において使用可能なWYSIWYGなMarkdownエディタであるObsidianを使い始めてみて、おおむね満足できるように感じている、、、のだけれども、脚注をもりもりに使う人間にとって、Markdownの仕様でダントツに不満なのは、footnoteまわりに仕様である。コメントをつける最低限の機能はあっても、正直なところデフォルトの機能は使いにくい。
LaTeXの\footnote{}のように動的に、ナンバーを振りなおしてくれるということができない。これさえ、うまく設定できれば、Markdownにほぼ不満はないのだけれども、この仕様だけは、見栄えをそこまで詰めなくても問題ない文書ですら、LaTeXやWordを使い続けざるを得ない理由になっている。
ただ、Obsidianのプラグインをいろいろと掘っていったらけっこう、それなりfootnoteを扱えそうだったのでご報告。
(1)Footnote Shortcutによるfootnoteの簡易入力
plugin "Footnote Shortcut"というのを入れて、ホットキーを設定すると下記のような感じで、さくっと脚注が作れます。
(2)Tidy Footnotesによる脚注の番号の自動整除
これだよ、、これが欲しかったんだよ、、、という、Tidy Footnote。
これも、ホットキーを設定しておくと一発でいけます。まあ、ホットキーを忘れると番号が自動では整除されないので、Wordとかだったらそういうことをせずとも、そのまま番号を管理してくれるんでWordのほうが楽だという人は、まあそれなりに多いかとは思いますが、これがあるとないとで、Markdownへの評価が激変するやつ。です。します。
(3)ついで:pandocで、wordとlatexにもうまく変換
pandocのコマンドこんなかんじのコマンドでやった
Markdownから、Wordへ
pandoc sample.md --from=markdown --to=docx --standalone --output=sample.doc
pdfには、obsidianから、そのまま出力すればよい。
ここに学会から配られたWord書式をかましてみたり、
結構いろいろなことができて面白いな、と思うのだがいかんせん、共同編集とかが、ちょっと難しいのはやはり悩ましい。共同編集用の注の書式を考えると、やはりインラインの注釈を後工程で編集すんとかじゃないとMarkdownで共同編集するのは厳しいだろうな、という気はする。
Markdownベースの共同編集ツールとしてよくできているNotionや、dropbox paperは脚注関係の機能は切り捨てられているので、論文的な文章にはやはり使いづらい。
そうなると、Office 365や、Google Docといった共同編集ツールがどうしても、便利だとういうことになる、、、のはわかるのだが、
私がしょっちゅうさわっているファイルはWordにすると、40万字オーバーのファイルなので、正直Wordとかにすると、どうしてもバグが多く発生してしまいがちなので、さわりづらい。
今書いている本は、もうLaTeXでやり抜く予定だが、次はMarkdownで書きたい。