ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

やまぶきRをGoogle日本語入力との組み合わせで修正・拡張する

 

やまぶきRによくあるエラーの対応

 

  • 解決したい問題:クォーテーションで囲った文字が、一部の環境だと入力した瞬間に変換が確定されてしまい挙動がおかしくなるバグがある。Powerpoint 2016とかだと毎回なので結構こまる。「」、。あたりの挙動がおかしい。
  • 解決方法:Google日本語入力の変換テーブルをもちいることで解決できる。

 

元のやまぶきの登録→Google日本語入力変換対応を前提とした登録

'ー' → -

'」' → ]

'「' →[

'、' → ,

 

'。' → .

'・' → z/

 

やまぶきRで直接に出力のできない文字の出力

解決したい問題:『』【】─■●▼†※§… あたり記号を変換なしで直接出したい

 

解決1:元からGoogle 日本語入力に登録されているものを用いる。

 

z[  → 『

z]  → 』

z.  → …

 

解決2:新規に日本語入力に登録する。

 

【】─■●▼†※§あたりは初期状態だと登録されていないので任意のキーを登録するとできる。

 

 

QWERTYの配列としての意外とよいところ

独自配列界隈は、「今日は天気がいいですね」ぐらいのノリで「全くQWERTYには困ったもんですね」と、小粋にQWERTYディスをとばす界隈だと思っている。

実際QWERTYはだめな配列だと思うが、意外といいなと思う点もなくはない。下記に羅列する。

 

意外と良い点

  • 右小指の負担が少ない(というか右の薬指と小指はまるまる使わない。もう少し使ってもいいのではないかとは思う)
  • 片手で打てる。お菓子食べながらとかでも打てる。
  • 指を動かす量は多いが、負担の強い指の動かしかたをしなくてもよい。
  • 手をそれほど密着させる必要がないため、安いキーボードでもそれほど問題なく打てる(親指シフト系の入力方法は、キーボードの質の差が如実にでる。)

意外でもなく良い点

  • まあとにかく世界標準なので、自分の環境意外で作業するときは便利。
  • ローマ字入力なので26文字覚えれば良いだけで楽。

悪い点

  • (省略)

日本語かな、頻出音のクラスター分析

kouyさんの作成されたかな連なりマトリクスのデータを見ていたら、これは結構簡単にRでクラスター分析できそうだなと思いましたので、クラスター分析にかけてみました。
下記からご覧ください。

 

> ウォード法によるクラスター分析結果 PDFファイル

 

f:id:hiyokoya:20190622191330p:plain

 

強引にテキスト化すると以下のような感じになります。

 

------------------------------------
■グループ1

[(ごゆぼぞ)(づぽぬぴぺ)(へぐぷぱ)(ずむびぎべ)]
[{(ねぜぶげ)}{(ちえめ)(ーわ)(ひばざろみやふ)}]

 

■グループ2

[(こ)(よそどほ)]
[{(だけさせ)(でにはが)}{(、あれ)(くら)(きも)(おをじつり)}]
[(する。ま)]

 

■グループ3

(たて)(のとかな)(うん)(い)(しっ)

-------------------------------------

 

他のクラスター分析の結果も下記に貼っておきます

http://www.critiqueofgames.net/data/asuka/cent.pdf

http://www.critiqueofgames.net/data/asuka/most.pdf

 

 

解釈について

グループ1が、比較的頻度の低い音で、

グループ3が、もっとも頻度の高い音同士のクラスターになっていると思います。

また、それぞれのグループ内での区分けですが、これは同じような連接をつくる傾向のものがまとまっている形だと考えればよいかと思います。

たとえば、「でにはが」などはいづれも1音で助詞としてつかわれる音なのでその後につづく単語も基本的に似たような傾向をもつものと思われます。

 

飛鳥配列改良を考える

飛鳥配列について現在問題として感じていることを並べる。

 

同手シフト下段問題

  • 問題:同手シフトの下段がつらい:特に「ね」「せ」「ぴ」、「を」「つ」「も」は指が明らかに引きつっている。「ぴ」音などはそれほど頻度のたかい音ではないが「を」「つ」音などはかなりつらい。
  • Realforceなどだとそこまででもないが、シフトキーと文字キーの間に高低差のないノートPCのキーボードなどのパンタグラフのキーボードだとかなり負荷がかかる。飛鳥配列がどうこうというよりも親指シフト系配列一般に存在する問題だと思う。ステップスカルプチャー構造だとか、その類のしかけがないキーボードだと基本的に辛いと思う。
  • 解決策1 中指シフトで異手シフト化:同手シフトそのものをなくす。ただ、飛鳥の同手シフト配置は考えられた末のものなので、なるべく同手シフトを尊重したくはある。
  • 解決策2:AS,SD,DFJKなどの同時押しで単打っぽさを保ちつつ対応。

右小指問題

  • 問題:飛鳥のポリシーが右手偏重なのは知っているが、それにしても「ほ」「げ」「ろ」のために要求される動きが特に大きい。「ぽ」「へ」「ぞ」の位置も指全体を動かす必要があり、負担に感じる。
  • 解決策:きつくない同手シフトでどこかに移す。

同手人差し指上段問題

  • 左手:「ぁ」「ぅ」とどちらも人差し指の筋肉が張ってしまい、迷子になってしまう
  • 右手:「ぬ」も同様。
  • こちらに関してはrealforceとかのほうがきつくて、傾斜のないキーボードの方が楽だったりする。

同手小指問題

  • これも筋肉が張ってしまう。傾斜のないやすいキーボードの方がらく。
  • 左手:「ぃ」がつらい
  • 右手:「ぞ」がつらい

 

親指シフト配置でいいのか問題

  • 一般的なASDFJKL;のホームポジションは肩こりも激しいし、B(N)下割れキーボードにやはり縛られる。orz系のほうがいいと思うし、できれば、1つ右にズラすのではなく2つずらしたい。
  • 解決策1:orz的にずらす。(qwertyの感覚も付随してズレるので、それがちょいキツイ感じはある。いっそのことQWERTYもついでにずらしてもいいのかもしれない)
  • 解決策2:「さ」「ぼ」「?」の位置もどこかに移して、全体に右に2つずらす。
  • 解決策3:ポジション大幅に変えて、ほぼ新配列にする。
  • 解決策4:キーボードをもう1つ買う。あるいは、左右分離キーボードを使う(学習コスト的にはいちばん合理的)

拗音拡張がない

  • 問題:拗音拡張がない。(飛鳥は拗音をつくるおとがはじめから左手アンシフトにしっかりと配置されているので、拗音はしなくとも、もとから使い勝手はかなり良い。)
  • 解決策:拗音拡張を実装する。
  • あまのあすかほどの数の拗音拡張はせずとも優先度の高い拗音拡張だけで完全に規則的になる範囲以上の拗音拡張はおこなわなくはもよいとする。(あくまで同時押しの範囲)

Yキー問題

  • 「ゔ」「ぢ」がまともに打てない。
  • 解決策:どこかに移す。優先度は高くない。

Bキー問題

  • 「ぶ」はまだいいのだが、「ぉ」などは、同手シフトでキツい位置。
  • 解決策:どこかに移す

 

 

 

文字の出現頻度表

  • アルファベット出現頻度
  • かな出現頻度 1-gram
  • かな出現頻度 2-gram(2連接)
  • かな出現頻度 3-gram(3連接)以上
  • 形態素解析・単語の頻度
  • キー負担の可視化
  • 井上連載から42万字テキストデータの頻度解析
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