ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

2019年に買ってよかったキーボードと、キーボード関連商品

今年は、キーボード関係でだいぶ浪費したという自覚があるので、書いておきます。

 

キーボード本体

6.k380:取り回しがよく、静音性が高い。

 これも、親指シフト用に購入。普通のパンタグラフではあるが、小さくて取り回しがしやすいし、構造的にもしっかりとしているので、たまにつかっている。また、かなり静音性も高くて、本体重量も軽いので、持ち運んで使うモバイルキーボードとしては、結構よくできたキーボードだと思う。amazonでかなり好評だが、安価で取り回しのしやすいキーボードとしては、実際なかなかによいキーボードだと思う。特に静音性は高く評価できる。

ロジクール マルチデバイス Bluetoothキーボード ブラック K380BK

ロジクール マルチデバイス Bluetoothキーボード ブラック K380BK

  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: Personal Computers
 

 

5.owltech赤軸:手頃な値段の親指シフトで使いやすいメカニカルキーボード

 親指シフトに使いやすそうなキーボードでまともにうちごこちの良さそうなものとして購入。いまも、一応使っている。cherry赤軸相応のうち心地。キーキャップがダサいのはご愛嬌だが、日本語対応で、メカニカルの左寄りのN下割れキーボードは貴重。

 親指シフターでない人にはそこまで強くはすすめない。

 

 

4.mint60:自作キーボード入門機RS左右分割60%

RS60%キーボードの売れ筋自作キーボードのmint60。35gのgateronクリア軸でつかっていたが、最近右側の反応が悪くなったので、一旦お休み中。

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英キーボードの一般的な配列に概ね近いのと、デフォルトのQMKがはじめから焼いてあるので、たしかに、自作初心者むけだけとは思う。ただ、ハンダ付けは必須。

 

3.real force 108ud-A XE31B0(all 30g):高い安定感。

荷重all30gの前世代のreal forceを買った。前世代を買ったのは、もちろんR2ではスペースが広くなっていて、親指シフト用には使えないから。

これは、メインキーボードではないが、職場で使っている。このキーボードは使っていても、一般人の範疇。

自作キーボードと比べると、やはり、動作が安定していて、キーの不調などがないので、分割キーボードでなくてもよいのであれば、やはりrealforce all 30gは、素晴らしいキーボードだと思う。

 ちなみに、nizに手をだすことも考えたが、nizだと、親指シフト的には使いにくいので、いまのところ手をだしていない。

 

2.YMDA split 64:優れた自作入門機か

mint60の代わりに今はこれ。cherry黒軸20g。

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 右側のほうのスペースがNM割れではなく、M<割れになっているので、キーマップを一つ右にずらして運用するとちょうどいいのかもしれない。

1.zinc:ミニマルで最高。

使っていると、ぎょっとされる。

自作キーボードのzinc。ホットスワップ化していて、最初はクリア軸35g→20g→クリーム軸15g と推移。キーキャップはMDA bigbang。

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 ちなみに、zincはオタクブラックも買ったけど、まだ組み立て終わっていない。

下記は、組み立て途中のものだけれども、TEX ADAのキーキャップがとってもいい感じ。

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見た目がとてもよいので、とても気に入っている。

キーの数が少ないので、カスタムする手間も少なくてよい。

一般にオススメは全くできないけれども、今年買って一番よかったキーボードは間違いなくzinc。

 

 ミニマルという点でだけ言えば、nomu30がほしいが、さすがに使いようがないので、いささか扱いが難しい。Quefrencyを試してみたいと思っているが、そんなに買ってどうするのか、という自制を利かしている………。

 

 

周辺パーツ

 

キーキャップ:TEX ADA

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めっちゃかわいい。


MXスプリング各種+キースイッチオープナー:キースイッチが軽くなる

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余談:

「今年買ってよかったキーボード」などで検索して、hhkbや、realforcefilcoなどが出てくると、「(知っているので)その情報は特になくてもok」という心の狭い自分を最近発見していますが、

他方で、今年買ってよかったキーボードで、「zinc」と言われても「(そんなこと言われてもハンダ付けする気がおきないので)その情報は特になくてもok」ということを思われるような気もします。

2020年は、これ以上キーボード関係での浪費は抑えたいと思っています……。

 買ったけれども、上に挙げなかったものも結構あります……。

YMDK Split 64 keyboardの運用開始&カスタマイズについて

大学で使っているmint60の右半分の効きが悪くなってきたので、もともと買ってあったYMDK split 64をカスタムして、運用することにした。とりあえず、キースイッチはありあわせのものなので、あまり見てくれはよくないが。

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YMDK split 64 keyboard

 キースイッチ込みで中古で一万円ほどでゲットしたもの。

 R1のスペースキーの配置が好みなのと、ホットスワップ対応のキットで、元値は132ドル+運送料なので、一万円で手に入れられたのは、かなりオトクだったと言っていいだろう。

 

カスタムした内容は次のとおり。

1.物理的なカスタム

(推奨)キースタビライザーは使わない:キースタビライザーが正直かなり、イケてない仕様だった。音がうるさいのはまだしも、キーキャップを上下反転させて取り付けると、動作しなくなり、致命的なので全部はずした。

(お好み)キースイッチはcherry 黒で、リニア軸だったので、手持ちで余っていた25gのバネをセットしなおして、埋め込んだ。

(お好み)左R1はいいのだけれども、右R5のスペースキーと変換キーの位置関係が少し気に入らないので、変換キーのところに、2.25uのキーキャップをさした

 

2.ソフトカスタム

bootmapperでカスタムできる。

bootmapperの設定自体は簡単で、「1.ダウンロード→2.キーをカスタム→3.アップロード」でオーケー。ただ、日本語系のキーがバグりやすいので、要注意。

 

(推奨)半角/全角キーの設定がバグるので対応:keyswapなどと併せ技で動かす。とりあえず、半角/全角にしたいキーをbootmapper上で「ScrLock」に指定して、その後、keyswapで、ScrLockキーを半角/全角キーに読み替えた。

(やや推奨)LEDをオフ:bootmapperの上部のタブで、「option」部分をいじることでLEDを調整できる。オフにもできる。

 

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キーボードとしてのおすすめ具合

 ハンダ付けなどが、もともとされているため、素人組み立て特有の動作の不安定さというのが、発生しておらず、いまのところ、いい感じで動いている。

 このキーボードは最初に買う自作系キーボードとしては比較的オススメなのではないだろうか。

 はんだ付けも不要で、ハードルが低め。キースイッチとキーキャップを用意すれば、あとはドライバーだけでなんとかなる。bootmapperも、QMK farmwareと比べると、プログラムの心得がない人にも、比較的使いやすいものであるようには思える。QMKいは、やはり最初の環境構築が大変だし、はんだ付けは言うまでもなく道具を揃えてハンダの要領を覚えるまでが大変。

 マイナス点としては、下記の通り。

  • 日本語環境にもう少し、きちんと対応しているとよかった。日本語系のバグがあるので、対応が必要。
  • キースタビライザーがだめなので、外して運用することになるのがやや、よろしくない。
  • 重たいので、携帯用には不向き。

 追記:バグ対応メモ

  • バグの内容:右半分のキー入力が効かなくなるというバグが発生
  • 対応:bootmapperを立ち上げて、ダウンロード→アップロードをして、リブートをしたら直った模様。

 

15g クリーム軸、やはりチャタるのでは?

 先週から、kailhクリーム軸に15gのバネを入れて使っている。アホみたいに軽いのはいいのだけれども、結構チャタっている。そして、本当にかるく触れるだけで入力されてしまうので、誤入力が結構増えている。

 とは言え、誤入力の問題はおそらく私自身のタイプがまだまだ正確でないことに起因していると思うので、少しの誤入力でも拾ってしまうこの不便なまでの軽さは「大リーガー養成ギブス」的な意味で、入力の訓練にもなっているし、いざ慣れてしまえばかなりの速度での入力もできるようにうるだろうから、その点はいいとしよう。

 ただ、チャタリングの問題は、なかなかどうしたものかという感じがありホットスワップ化されていないキーボードでチャタリングが起こったら、絶望的な気分になるだろうな、という気がする。(幸い、うちのzincはホットスワップ化して運用しているので、キースイッチの入れ替えがそれほどに手間ではない)

 キーキャップの重さ自体は1グラムもあるかどうか程度なのでキーキャップの自重で入力されてしまうということはないけれども、キーの入り方が何かのきっかけでキーが入力しっぱなしの状態になることがこの一週間で数回ほどあった。

 キースイッチごと、引き抜いて入れ直したら直ったりするのだが、これはできればどうにかしたいところだ。

 

 チャタリングを心配するならやはり、もう少しキー荷重を重くしたほうがいいのかもしれない。もっとも、15gのクリーム軸は、このチャタリングの問題さえ除けば、さんざん褒めていた35gの新リベルタッチをも超えるほどに「指が吸い込まれていく感じ」があるので、このキータッチの良さは(慣れれば)素晴らしいものがあるのだが、30g未満のキー荷重のスイッチが製品化されていない理由もまた何となくわかるところがある。

キーボード/配列関連の沼記事

書きました。(途中から有料)

キーボード/配列沼のなかの住民向けというよりは、もう少し、一般向けの記事で、「沼」の居心地のよさというのは何なのかという話です。

 

wakusei2nd.com

非自作ユーザー向けにおすすめできる分離キーボードはあるのか?

 既製品で、分離型のメカニカルキーボードといえば、まず候補にあがるのは、

 Mistel Barroccoだろうが、これはちと値段が高い。

 

 

そして、今日、amazonを見たら、こんな製品がkoolertronから出ていた。14000円未満でこれなら、まあ、すすめやすいのでは、………

と思ったのだが、よく見てみるとキーの数がだいぶ抑えられている上に、HとYが左側についている……。うーん、これは厳しいのでは?

 koolertronは、89キーのものも出しているが、そちらも評判が割れていて、今ひとつ食指が動かない。

 

まあ、あとは、Kinesis Freestyle 2ということになるんだろが、キースイッチの仕様が独自?っぽいから、それなら、cherry mx互換のbarroccoほうがいいんではないか、という気になる。ただ、freestyleは、キータッチは仕様のとおりなら、軽そうだし、まあ、悪くはないのかもしれないという気はする。

 

 あとは、Matias Ergo Pro。これもキースイッチの仕様が今ひとつ謎。

FK403QPC Matias Ergo Pro for Win 有線キ-ボ-ド 英語配列

FK403QPC Matias Ergo Pro for Win 有線キ-ボ-ド 英語配列

 

 

 

中国からのキーボードパーツ配送は本当に安いのか?

キーボードのパーツを安くで買えると言えば、aliexpress, banggood, digikey,kbdfansなど中国ショップがあるが、いまひとつ、うまく届かないことが多い、という感じがしている。

kbdfansは今の所、問題ないのだが、banggoodとaliexpressは結構配送トラブルが多い。10~20%ぐらいの確率でうまく届かない。どうしたものか。

15%の確率でうまく届かないとしたら、実質的な価格は、15%割高なのだと言うことになる。もちろん、こちらの住所の書き方が悪いだとか、個人発注ではなく大量に一括で業者発注などをすれば、もう少し確実に届く方法はあるのかもしれないが、それにしてもなかなかの配送エラー率で、日本の整った流通環境に身を置いていると、この誤配リスクはなかなか馬鹿にできないという気がしてくる。

デリダが「誤配」とか言っている話は、「誤配」という事自体が、日本だとそれほど頻繁にはおこらないが、当時のフランスだと、今の日本よりもけっこうえぐい確率で起こっていたのではないかな、という気がしてしまう。アメリカにいたときも、けっこう誤配問題に苦しめられた。

日本国内で完結する売買・流通の環境というのは、1~2割程度の割高感ならTALPキーボードや遊舎工房などの日本国内のショップで買ってしまったほうがいいのかもしれないか……。

 

#追記:digikeyで頼んだ、ベリリウムは、かなり一瞬で届いた。個人向けサービスではなくてBtoB系のサービスは対応が早いのかな?

digikeyは、USのサービスでした。すみません。

それと、kbdfanは比較的ちゃんとしてて、いまのところ、2週間前後で毎回届いている。

banggoodとaliexpressは一ヶ月~二ヶ月覚悟の上、誤配もあり、という感触。

キーボードのバネを20gに変えた。

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cherry互換のバネ

9月にバネを変えようと思い立ってキーオープナーも買って準備万端でいたのだが、sprit designが改装中で注文できず、遊舎工房のバネ在庫も切れていたため、なかなかバネの発注ができずにいたのだけれど、今週、遊舎工房の在庫を確認すると、バネの在庫があったため、25g~15gのバネ4種類を発注した。

これで、大岡さんが何度も書いていた30gを下回る世界が体験できると思い、嬉々としてzincのバネを交換。(キースイッチは、とりあえず手元に沢山あったgateronクリア軸を利用)

 

20gの世界

で、とりあえず、いま20g(30s)で書いているが……………これは確かに世界が違うというか、ちょっと世界が違い過ぎて半笑いになった。。

新リベルタッチの35gを触ったときも、これはなにかの極地だなと思ったけれど、20gの世界はなんていうか、ホントに羽のようというか、ピーキーな世界。

よくreal force30gで、誤入力が増えたと書いている人がいるが、30g realforceで誤入力を感じたことは、ほとんどなかったのだけれども、20gはたしかに誤入力は結構ある(とは言え、なれれば問題はなさそうな範囲)。

多分、QWERTYローマ字入力だったら、ここまでの軽さはいらないと言うか、軽すぎると思う。親指シフト系の入力をしている人でないとこの軽さのありがたさはわかりにくいと思うQWERTYだと、real forece30gよりも軽くなると、多分軽すぎ。

この軽さによって30gでは起こらなかった現象の一つは、指をキーボードの上に置いたままにすると、指が沈んで入力されてしまうということが起こる。ホームポジションの上に手をおいたまま、次に何を打とうかといことを考える癖があるのだけれども、この軽さだと絶え間なく文字を入力していったほうがむしろ疲れない。ホームポジションのままキーボードの上に掌の重さを預けることが出来ない。これは、むしろ疲れるのではないかという気もするが、多分、考えるときにキーボードの上に手を置くという癖をやめれば解決することなのかもしれない。

 

15gの世界

15gへの換装も少しだけやってみたが、これはまだ自分には早すぎるという感じがした20gでも軽すぎてびっくりしているのに、15gとなるとなんだかキーの反応がさらに極限に行き着くという感じがあった。まあ、大岡さんが15gを愛用しているとのことなので、なれれば打てるのだろうが、その楽しみはもう少し先にとっておきたい。

 

タクタイルを軽くするにはどのステムがいいのだろうか?

それと、リベルタッチはタクタイルだし、やっぱタクタイルで軽いものを試したいなあと思って、kailh speed copper と、cherry茶軸のバネを余った35gバネに交換してみた。

軽いバネにするとタクタイル感が強く出るとは聞いていたが、結果としては、

  • kailih speed copper の35g化 → 無理。あまりにも頻繁にジャムるので正直使い物にならないので、もとのバネに戻した。
  • cherry 茶軸の35g化 → 可能。タクタイル感が強くなるが、こういうキータッチが好きな人はいるかも。求めていたものとは違うがアリ。

という感じになった。

cherry茶軸 35g 化はgateronクリア軸35gよりもだいぶ癖のある感じの打鍵感で、面白いなと思ってしばらく使ってみたが、うーむ、まあ、お蔵入かもしれない。せっかく茶軸を35g化したので、誰か身近に軽いタクタイルの好きなキーボードマニアでもいれば渡してあげたいが、そんな奇特なリアル知人は周囲にはいないので、メルカリにでも出品しようか……。出品したことないけど……。

 

ここまで来たら、せっかくだから潤滑油も塗る?

そして、キースイッチ解体しながら、思ったのはどうせキースイッチばらばらに解体して組み直すんだったら、ルブも買って潤滑油つけたらいいんじゃないかとも思えてきたが、実際のところgateronクリア軸に潤滑油つけてどのぐらい変わるんだろうか……。なんか、それなりに変わるらしいが、バネの重さを変えるというのは話がわかりやすいが、潤滑油を塗るというのはどこがどう変わるのか、一度はbefore / afterを体験してみてからやってみたい……。

 

 #2019年10月29日追記 チャタリング疑惑

ちょっとチャタリングを起こしている?かどうか判断が微妙なぐらいの挙動が少しある。ここはやっぱり、潤滑油塗るといいのだろうか………?