ゲーム以外の雑記(井上明人)

最近は、ほとんどキーボードの話をしています。

配列に関わる技術のうち、効果が高いのはどれなのか

飛鳥カナ配列にしてから、約一年半。セルフカスタムの配列にしてから、およそ一年たった時点でのメモ。

 

 

◎単語を打つときのシフトの切り替えのなさ(アルペジオを意識した配列)

・これは、当初は意識されないが、かなり効果的だと思う。極端な話、「単打最速」的な話と理屈は近いが、同時押しの指を逐一切り替えながら打鍵するのと比べると、これはかなり速いという印象がある。

・手の大きな人にとっていろは坂配列とかの四列系のかな配列が最速というのは、けっこう本当なんじゃないかな、という気がしてきている。

 

ホームポジション集中による速度向上

・正直ホームポジションへの集中は、評価が難しいことがけっこうあるな、という印象。

(1)同じキーを2回打鍵する (2)同じキーをシフト切り替えしつつ2回打鍵(3)別のキーを2回打鍵する

の3つだと、どれが高速だろうか。

正直、同じキーをシフト切り返して、2回入力するのは、けっこうきついな、という印象をもっている。

やはり、これは単に頻出する音だけを機械的ホームポジションに割り振っていくよりは、2gramや3gramのデータをもとにして、音のつながりを意識しながら、キー配列を組んだほうが確実にいいだろうと思う。

 

あえて、音のランキングだけで言うのであれば、

1.シフトなしの単打でのASDFHJKLに、高頻度の文字を最優先で割り振るというところまではよい

2.次の高頻度文字は、単打のWERUIO、XCVM<>に割り振っていくのがいいだろうと思う。右シフト、左シフトのASDFHJKLの優先度の高い文字を割り振ると、結局のところ、「シフトを切り替えつつ2回打鍵」となってしまい、アルペジオとは程遠くなる。

 

ホームポジションへの打鍵集中よる肩こり軽減

 

これは正直微妙だなという印象。

ホームポジションで打てる度合いを高くしすぎると、今度は、腕の動きが固定されすぎてしまい、筋肉がこわばってくるという印象がある。結局そうなると、肩は凝ってしまうので、ホームポジションから、ほとんどキーが動かないことによる肩こりの軽減効果は薄いのではないかと思う。

 

ホームポジションへの打鍵集中よる腱鞘炎軽減

 

個人的に腱鞘炎になったことはないので、あまりわからない。

 

 

○スペースキーや、Caps Lockキーの機能変更

スペースキーや変換キーの割当変更までは、個人的にも使いこなせているので、ある程度おすすめできそうなところなのだけれども、

 

約物の強化

飛鳥かな配列だと、()「」などの役物が非常に打ちやすくなっており、便利である。ただ、そのぶん、通常の文字がすこし追いやられていたりするので、これは、トータルでの評価が難しいという印象がある。

 

 

?一部文字キーの機能キー化

 

・飛鳥カナ配列だと、EがEnterに割り振られていたりする。

・個人的には、機能キーが通常キーに割り当てられているのはどうしても慣れない。何よりも、アルファベットQWERTYへの入力切り替えをしたときに、機能キーが効かなくなってしまうのが、個人的にストレスなので、機能キーは、結局通常キーとは混ぜないようにしている。

しかし、これは、結構使いこなせているという人も多いので、何か慣れるための契機が必要なのかもしれない。

 

○清濁別置

清濁別置と、清濁同置だと、飛鳥配列のような清濁別置の配列は学習コストが高いと思われがちだが、清濁別置による学習コストの高さは「そこそこ」という印象である。

確かに、学習コストが低くないのは事実だが、そこまでめちゃくちゃ難しいというほどではない。すくなくとも、日常的に文字を打つ仕事をやっている人間にとっては、数ヶ月もやっていれば、概ね問題なく使えるようになるので、まあ、そこまで大きな問題ではなかったという印象がある。

 

 

△拗音拡張

・学習コスト的に多くの人にとってはハードルが高すぎるか?

・正直なところ、未だに拗音拡張系では、タイプミスが多い。単に、「ゃょゅ」を打つだけであれば、それほど間違えないが、拗音拡張だと、どうしても、覚える量が跳ね上がる傾向にある。理論値として拗音拡張が効果的なのはわかるが、タイプミスを少なく扱えるようになるまでの練習量が、拗音拡張ありの配列と、拗音拡張なしの配列では、体感で、3~4倍ぐらい違うという気がする。

・もっとも、拗音拡張を「とりあえず」覚えるところまではそれほど、時間がかかるわけではないが、「使いこなす」までの時間が長い。かなり、意図的なトレーニングをつづけないと厳しいかも知れない。